top of page
作品名
いっとうたいへいせかい
一統太平世界
作者:河合良彦
作品名は「一統太平世界」で、「世界中、平和な世の中」というような意味です。書体は「笹文字」といって篆書体の派生書体です。
笹の葉のように端は細く中心は厚みをもたせて一画一画を書いていきます。文字の上下には唐草文様を彫っています。唐草文様とは昔ながらの泥棒が持っているような風呂敷に描かれている絵柄です。この唐草文様ですが、実はとても縁起が良い吉祥文様なのです。
というのは、描かれている蔓草(つるくさ・ツタ)は生命力にあふれた植物であり、絡み合って途切れることのないデザインは繁栄・長寿の象徴です。ちなみに書体の「笹文字」、笹はすくすく伸びる竹の仲間であり、しっかりと地下茎を伸ばし、厳しい環境にも負けずに育ちます。
どんな環境であれ、前を向いて上を向いて、みんながハピィになれますように。そんな思いも込めて彫りました。
bottom of page