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京友禅/上仲正茂
染工房正茂
手描友禅の技術を用いて、身につける人が「たおやかな気持ち」になれるようなものづくりを心がけています。題材には草花を好んで描いていますが、ひとに優しく寄り添い、心にゆとりを生み出す、そういう力が草花や自然にはあるのだと感じています。技術だけでなく、自然を敬い、共生してきた日本人の感性、絵画を纏う、携えるといった感性、を大切に日々の制作に励みたいと考えています。
本来、京友禅では分業制作が多く、各工程に専門の職人がいます。私は修業を経て、手描友禅の染める工程を全て修得しているので、図案から仕上げまでをひとりで行います。ひとりで行うことでお客様の「想い」を具体的に表現することができます。現在は色挿しの職人と作家としての両方の顔を持ち、着物、帯に限らず現代の生活に合わせた小物なども制作しています。素材も絹に限らず、綿、麻、レーヨン、革など様々な素材に手描友禅の技術を使っています。
<略歴>
1972年 京都生まれ
1991年 京都市立銅駝美術工芸高等学校 日本画科卒業
重要無形文化財(人間国宝)「友禅」保持者である羽田登喜男氏に師事
2004年 13年間の修業を経て独立
2013年 京もの認定工芸士(京友禅)認定
2019年 平成19年制作の染額「飛天」が九頭竜大社へ奉納される
213の国と地域をテーマにKIMONOを制作する
「KIMONO PROJECT イマジンワンワールド」に参加。ギニアビサウ共和国を担当
2022年 未来の名匠(京友禅)認定
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