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作品名
ゆう
游
作者:上仲昭浩
金彩加工のみで制作しました染帯になります。「游」と名前を付けたましたが、妖しく浮游している抽象的なものを表現しています。玉の中は金・銀(淡色)の大小の砂子(すなご)を使い、特に箔を細い線状に切った野毛(のげ)は生き物のように動きのある加工を施しました。部分的に箔とは異なる発色の螺鈿(らでん)を使い、神秘的な輝きをアクセントとして施しました。バック(背景)の流線部分は通常、金彩加工は染まった生地に装飾加工するのが一般的ですが、この作品では生地を染める前の白生地の段階に加工し、地染をしました。後で染めることにより金箔に染料が微妙に染まり、また光沢が抑えられマット(艶消し)になります。前・後加工の併用で金彩の奥行きを表現しています。
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