先月開催した工芸展は、緊急事態宣言を受け、会場に展示しながらもインスタライブのみでの実施となりました。
結果的に、ライブ配信に集中する良い機会となり、4日間にわたって全作品をご紹介しましたが、本日からは少しずつ写真でもお届けしていきます。
本日の写真は、竹垣職人の真下彰宏(長岡銘竹株式会社)@nagaokameichiku の京銘竹(4種類)をすべて使った袖垣(そでがき)。
※この袖垣は、IGTV「4日目の作品紹介」の 13' 15"~ あたりから10分ほど、同じ竹を扱う職人・竹工芸の細川さんがご紹介していますので、合わせてご覧いただければ嬉しいです。
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京銘竹袖垣 雲龍(きょうめいちくそでがき うんりゅう)
京都府や京都市に指定されている工芸品「京銘竹」を使った袖垣です。「京銘竹」は、白竹(しらたけ)、胡麻竹(ごまだけ)、図面角竹(ずめんかくちく)、亀甲竹(きっこうちく)の4種類があり、それぞれ京都のみの製法で丁寧に作られた趣のある竹で、本作では他にも煤竹(すすだけ)や黒竹(くろちく)といった竹材も贅沢に使っています。
作品名は、屋根の部分を「雲」に見立て、柱の亀甲竹を雲に向かう「龍」と見立て名付けました。先行きの見えない世の中ですが、悲観する事無く上を向いて進むこと願う気持ちを込めています。
※袖垣は、外で使うのが一般的ですが、本作は、通常の袖垣の6割ほどの大きさですので、インテリアや店舗の装飾など、幅広くお使いいただけるものとして製作しました。
真下彰宏(ましも あきひろ)
1977年横浜生まれ。5歳の頃に京都府長岡京市へ移り住み「竹」と身近に育つ。京都伝統工芸専門校で竹工芸を学び、卒業後1998年に長岡銘竹株式会社に入社。入社以来、師である三島一郎(京の名工)に師事し、竹垣製作に従事する。主な仕事に、桂離宮、京都迎賓館、平安神宮、松花堂庭園など。近年はアメリカやイタリアで竹垣製作や実演をするなど、海外でも竹工芸の普及を目指している。
長岡銘竹株式会社HP https://nagaokameichiku.com/
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