京もの認定工芸士会「響(ひびき)」では、来月9月23日(木)~26日(日)に、京都伝統産業ミュージアム MOCADギャラリーにて展示会を開催します。リアルでは2年ぶりとなる展示会には、工芸分野が異なるメンバー21名が出品。
会場では一人一作品の展示となりますが、Facebook&Instagramでは、メンバーが過去に制作した作品をご紹介していきます!
第一弾は、京友禅の「手描友禅染め」の職人、上仲正茂さんのファブリックパネル作品です。
染工房正茂 上仲正茂
上仲さんは、手描友禅の染める色挿しの職人でありながら、友禅の作業工程をすべてを修得していることから、図案から仕上げまでをひとりで行う作家さんとしての顔も持っています。手描友禅の技術を使って、絹だけでなく、綿、麻、レーヨン、革を染め、現代の生活に合う小物も制作しています。
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☆作品&職人紹介☆
ファブリックパネル/霞がさね「鴛鴦」
着物の紗袷(しゃあわせ)など生地を重ねるものから発想を得て制作したもので、生地を2枚重ねて作られています。生地を重ねることで、下布に描いた柄が霞がかったように見えるので、この仕様のものを工房では「霞がさね」と名付けています。
この鴛鴦(おしどり)のパネルは、下布に川底に沈む石ころや葉っぱを描き、透け感のある上布に水紋や鴛鴦(おしどり)を描いて重ねています。
上仲正茂(染工房正茂)
1972年 京都生まれ 1991年 京都市立銅駝美術工芸高等学校「日本画科」卒業 重要無形文化財(人間国宝)「友禅」保持者である羽田登喜男氏に師事 2004年 13年間の修業を経て独立 2013年 京もの認定工芸士(京友禅)認定 2019年 平成19年制作の染額「飛天」が九頭竜大社へ奉納される 213の国と地域をテーマにKIMONOを制作する「KIMONO PROJECT イマジンワンワールド」に参加。ギニアビサウ共和国を担当
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