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京もの認定工芸士会「響」第二回工芸展出品作品紹介 上仲昭浩さん

着物の金彩加工というと煌びやかなイメージがありますが、この帯の箔は少しマットな色合いをしています。

というのも、通常の工程では、先に染められた生地に金彩加工を施すのですが、この帯は逆で、白生地の状態で金彩加工をしたあと染めています。そのため、煌びやかな箔も少し染まってマットになっています。

本作は、呉服など生地を中心に金彩を施す上仲昭浩さん(二鶴工芸) が、先日の展示会で出品したもの。IGTVの「展示会初日 with MKタクシー」の 3'58" あたりからご本人自ら登場し、この帯に使用した、箔を加工したジェルのようなもの…をお見せしながら、技術や見所をお話しています。

響インスタグラム「IGTV」 https://www.instagram.com/kyomonohibiki/channel/

上仲昭浩(二鶴工芸) https://www.instagram.com/hudurukougei/

先日の展示会には、12分野21名の職人が出品したのですが、IGTVでは、職人自ら、作品を解説した動画がありますので、ご覧いただけると嬉しいです。

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金彩流線色紙(きんさいりゅうせんしきし)

金彩加工のみで表現した染帯です。

地色を染める前の白生地の段階で一旦全面に金彩加工を施し、引き染めした後にも部分的に金彩加工を施しています。工法は、数色の金泥摺り込み加工になります。地色を染める前に施した金彩部分が引染めにより少し色が染まり、妙味な光沢になります。

前加工された金彩部とポイント的にその上から加工した艶のある金彩部分との絶妙な光沢差を生かし、ジオメトリックな流線紋様を表現しました。

一部分に赤色の箇所がありますが、これも染める前に赤色の箔粉で施し、背景全面の加工も同じく染める前に施しています。金彩加工した後に染めるのでリスクのある加工になります。

上仲昭浩

1969 京都生まれ 平安高等学校(現龍谷大学付属平安高等学校)卒業後7年間金彩工芸士の元橋宏太郎に師事後、家業である呉服金箔加工 二鶴工芸に入社 1998 京都府工芸技術コンクール 帯 裂取金唐革 入選、新・京ものコンペティション テーブルセンター入選 1999 京都府工芸技術コンクール 帯 松皮取金唐革 入選 2000 京扇子図案コンクール 銅賞 2001 京扇子図案コンクール 銀賞 2002 扇子うちわFADC 入選 2003 京展 着物 満天 入選 2004 京展 着物 月影 入選 2006 京都デザイン優品 ショルダーバッグ入選 2008 京の若手職人 京もの認定工芸士 2015 H27年度 全国伝統的工芸品 公募展 作品展 デニム製 角帯 七宝 入選  2016 京都府クラフト・コンペティション 審査員奨励賞 受賞 竹節酒器セット(柴田恭久氏とのコラボ) 2017 京都らしい宿泊施設2017 記念品 ガラス製飾り皿制作 2018 京都国際映画祭2018 クリエイターズファクトリー賞トロフィー ガラス製飾り皿制作、 京都国際映画祭2018 モスト・リスペクト賞トロフィー ガラス製飾り皿制作 全国伝統的工芸品 公募展 作品展 本革製道中財布 姫路黒桟革 竹節麻の葉 銀 入選  2019 第5回 藝文京展 入選作品展 寂軽銀道中財布 入選 2021 「moda×Creema クリエイターコラボ企画」金彩ガラス皿 佳作 受賞




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