京扇子の金彩加工をされている米原康人さん。 金彩加工とは扇子に金、銀、色箔を使って散らしたり模様を施したりする仕事です。
京扇子は京都を中心に作られている扇子の名称です。 平安時代の初期木簡から派生したのが京扇子の始まりとされ東寺の仏像の中から発見されたのが日本最古の扇子と言われています。 京扇子の特徴は、実用的なものから婚礼などの儀式に使われるものまで、豊富な種類があることです。すべてに共通して、多くの職人たちの分業によって作られることで、87もの制作工程があると言われています。また熟練した職人たちの手仕事で生み出される京扇子は美しさだけでなく、使う人の手によくなじみ、扇骨(せんこつ)の数が多い京扇子であおいだときの風がしなやかなのも京扇子の特徴です。
こちらの作品は、IGTV「展示会2日目の作品紹介」の 16'52"あたりからご本人自ら登場し、解説や見所をお話しています。ぜひご覧ください。 響インスタグラム「IGTV」 https://www.instagram.com/kyomonohibiki/channel/
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箔図 -視覚で感じる京扇子
テクノロジーの発達による海外など大量生産の他産地商品の品質向上により、既存の京扇子の定義は一般ユーザーに違いを示すにはわかりにくくなってしまいました。何故京都でつくるのか、特徴、背景など視覚的にわかりやすい扇面加工の観点から京扇子を提案しています。 京扇子の扇面加工は、能や茶道などの道具として共に日本人が美しいと考えてきた「詫び寂び」「もののあはれ」「幽玄」などと言い表される情緒的な表現を可視化する手段として、その意匠や技術を現代まで受け継いでいます。その表現方法を現代の空間や持ち物に見られるシンプルさや統一感を加え再編集した商品となっています。
米原康人 1986年 京都市生まれ 2009年 大学卒業後、叔父のもとで箔押し業務に従事 2017年 IFA国際美術協会展 新人賞受賞 2018年 全国伝統的工芸品公募展 入選 京もの認定工芸士(京扇子)認定
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