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京もの認定工芸士会「響」第二回工芸展出品作品紹介 上仲正茂さん

手描友禅作家であり、色挿し職人の上仲正茂さん(染工房正茂)さんの着物です。

先月の展示会はインスタライブのみで開催しましたので、その際に展示した作品を写真で紹介します。

こちらの作品は、MKタクシーさん @mktaxi.jp のIGTV「京都の伝統工芸の世界へ 」の 22'10" あたりからご本人自ら登場し、この着物についてお話しています。着物の図案も披露していますので、ぜひご覧いただければ幸いです。

mktaxi.jp のIGTV「京都の伝統工芸の世界へ 」 https://www.instagram.com/p/CUMmFy2F8w6/

また、MKタクシーさんの上記IGTVでは、39'15" 頃より、長襦袢の白衿に白色の色挿しをしている実演もご覧いただけます。(響のIGTVでも「工芸展初日 with MKタクシー」 8'10"よりダイジェスト版動画がご覧いただけます。)

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春薫(はるかおる)

この作品は独立当初に制作したものです。その当時の技術、感性を詰め込んだ着物になります。お寺の屋根を背景に桜が咲く風景をイメージし、風が吹き花びらが舞う春の風情を表現しました。屋根の前に桜が咲いている風景そのものを描くということもありますが、瓦が並ぶ様も幾何学のような美しさがあり、その美しさも表現できればとデザインを考案しています。

全体的にピンク調子に表現し、屋根も限りなく淡く彩色することで満開の空の風情や、遠近感を表現しました。花びらを散らしてデザイン全体に動きを出し、風を感じてもらえるようにしています。

上仲正茂(染工房正茂)

1972年 京都生まれ 1991年 京都市立銅駝美術工芸高等学校「日本画科」卒業 重要無形文化財(人間国宝)「友禅」保持者である羽田登喜男氏に師事 2004年 13年間の修業を経て独立 2013年 京もの認定工芸士(京友禅)認定 2019年 平成19年制作の染額「飛天」が九頭竜大社へ奉納される  213の国と地域をテーマにKIMONOを制作する「KIMONO PROJECT イマジンワンワールド」に参加。ギニアビサウ共和国を担当




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